【PR】Z世代に人気の小説とは?

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Z世代の若者はどんな小説を読んでいるのだろうか??

リアル書店とオンライン書店が融合したハイブリッド型総合書店「honto」が2023年1月9日に発表した「2022年度 新成人が読んだ小説ランキング」によると、「就活ミステリー」あり、YouTube動画と連動したホラー小説あり、音楽とコラボした青春サスペンスありと、Z世代らしい「新感覚小説」がランクインしている。

先輩世代のあなた、読むと新しい世界が開けるかも?

飲み物を手に読書のひととき(写真はイメージ)

飲み物を手に読書のひととき(写真はイメージ)

1位はウクライナ戦争で注目、『同志少女よ、敵を撃て』

「honto」は、書店と本の通販サイト、電子書籍ストアがひとつになったハイブリッド型総合書店だ。大日本印刷(DNP)が丸善ジュンク堂書店、文教堂、そして電子書籍サービスのトゥ・ディファクトと共同で運営している。

「読みたい本を、読みたい時に、読みたい形で提供する」をキャッチフレーズに2012年5月にサービス開始。2023年1月現在、全国で約180のリアル書店が参加、会員数770万人を突破したとしている。

ランキング調査は2021年11月1日~2022年10月31日の期間、ハイブリッド型総合書店「honto」で2022年度に新成人となる18歳から20歳(2002年4月2日~2005年4月1日生まれ)の人が、ジャンル「小説・文学」の本を買ったデータから抽出した。

その結果、新成人に最もよく読まれた小説は次の通りとなった。

【2022年度・新成人が選んだ小説ランキング】
(1位)『同志少女よ、敵を撃て』(逢坂冬馬・早川書房)
(2位)『正欲』(朝井リョウ・新潮社)
(3位)『腹を割ったら血が出るだけさ』(住野よる・双葉社)
(4位)『変な家』(雨穴・飛鳥新社)
(5位)『日経「星新一賞」第一回受賞作品集』(日本経済新聞社)
(6位)『六人の嘘つきな大学生』(浅倉秋成・KADOKAWA)
(7位)『52ヘルツのクジラたち』(町田そのこ・中央公論新社)
(8位)『赤と青とエスキース』(青山美智子・PHP研究所)
(9位)『親愛なるあなたへ』(カンザキイオリ・河出書房新社)
(10位)『日経「星新一賞」第九回受賞作品集』(日本経済新聞社)

異常な家の間取りが謎解き、動画と連動した『変な家』

『同志少女よ、敵を撃て』(hontoのプレスリリースより)
『同志少女よ、敵を撃て』(hontoのプレスリリースより)

『変な家』(hontoのプレスリリースより)
『変な家』(hontoのプレスリリースより)

Z世代らしい新しい感覚の小説もランクインしている。

せっかくなので、少し紹介していこう。1位の『同志少女よ、敵を撃て』は、狩りの名手だったロシア人少女が狙撃兵養成学校に入学。ナチスと戦った独ソ戦を舞台に、女性だけの狙撃小隊がたどる生と死の運命を描いた。現在進行中のウクライナ戦争と相まって注目が高まり、昨年(2022年)のベストセラーにもなった。著者の逢坂冬馬さんは、本作で第11回アガサ・クリスティー賞大賞を受賞して作家デビューを果たした。

トップ10には、朝井リョウさん『正欲』(2位)、住野よるさんの『腹を割ったら血が出るだけさ』(3位)、町田そのこさん『52ヘルツのクジラたち』(7位)といった「本屋大賞」などで注目された作家や作品が並ぶ。

4位の『変な家』は正体不明のホラー作家兼YouTuberとして注目を集める雨穴さんの作品だ。動画と連動した不動産ミステリーで、作品のもとになった動画は再生数1200万回を超える。よく見ると、不気味で異常な家の間取りが謎解きのキーポイント、驚愕の真実に辿りつく仕掛け。映画化も決定している。

就活最終選考に残った心理バトル『六人の嘘つきな大学生』

『六人の嘘つきな大学生』(hontoのプレスリリースより)
『六人の嘘つきな大学生』(hontoのプレスリリースより)

『親愛なるあなたへ』(hontoのプレスリリースより)
『親愛なるあなたへ』(hontoのプレスリリースより)

6位は『六人の嘘つきな大学生』。ミステリー界で今注目の作家、浅倉秋成さんによる「就活ミステリー」だ。話題のIT企業の最終選考に残った6人の就活生が、「1人の内定者を6人で決める」という最終課題をめぐって心理戦を繰り広げる。そのリアルさが就活世代の人気を呼んだ。

9位の『親愛なるあなたへ』は、ボーカロイド(ヤマハが開発した歌声合成技術)を使ってアーティスト活動を行っているボカロP・カンザキイオリさんの「音楽×小説」だ。小説家とミュージシャンを目指す男女を中心にした青春ミステリー。

70万回以上再生された自身によるボカロ曲「爆弾」がベースとなり、小説発売にあわせてテーマソング「偶像」を発表。音楽と小説がコラボした物語体験ができる。「1回目は曲を聴き、2回目は本と歩み、3回目再び曲を聴くと、鳥肌が鮫肌になるほど考え方が変わってくると思います」と感想を寄せる人もいた。

こうしたZ世代の「新感覚小説」、ぜひ上の世代のあなたも味わってはいかがでしょうか?

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